旅行記レビュー

『荒野へ』レビュー

「旅に出たくなる映画は?」と聞くと必ずと言ってもいいほどタイトルがあがるのがイントゥザワイルド

これ、めっちゃいい映画ですよね〜。見たら本当に旅に出たくなります。

そんな名作映画の原作を読んだことはありますか?

今回は映画イントゥザワイルドの原作『荒野へ』のレビューです。

今回紹介する本はこちらです。

 

“ナオ”
“ナオ”

『荒野へ』のレビューは

です。

レビューの内容は続きをご覧ください。

『荒野へ』の作品紹介

『荒野へ』はある若者の死を追ったノンフィクション小説。

この作品の主人公はアラスカの荒野に打ち捨てられたバスの中で死体で発見されました。

彼は裕福な家庭で育ち優秀な成績で大学を卒業。
分別も教養も身につけて何一つ不自由ない環境にいたはずの彼はなぜ人知れず餓死していったのか。

普通の感覚なら不自由ない環境を捨てて世捨て人のような生活に飛び込もうだなんて考えませんよね。

恵まれた環境を捨てて、自分の力だけで生きていこうとした青年。

彼の死はアメリカで物議を醸し、青年を自然を侮った無謀な愚か者とみなした意見も多くありました。

著者は青年の死の真相を探るべく、綿密に取材を行い、青年の足取りや心の軌跡を辿っていきます。

冷静に客観的に青年についてを語る著者の姿勢はさすがジャーナリスト。

さまざまな取材によって浮かび上がってくる青年像は、大学生の時のような若い自分に重なる部分が多く、特に20代は青年の考えや決断に共感すること間違いなし。

彼のように自分も生きることができたら、、なんて思うことも。
(もちろん破滅するようなことは望みませんが。)

青年の若さゆえのピュアな感情や信念を貫こうとする頑固さに忘れかけてた感情が刺激されるかもしれません。

若い人もそうでない人も読んでみると自分の中に熱くなる感情があることに気づくでしょう。

この本が気になったら!

 

映画の方がわかりやすくて共感できる

ボクは正直に言うと、原作であるこの本よりも映画の方がおすすめです。

1番の違いはストーリーの構成。

映画は主人公である青年の視点でストーリーが展開されるので内容が理解しやすいんですよね。

おまけに青年を通して彼の体験を見ることができるので青年の気持ちに共感しやすいんです。

それに対して原作では、著者の視点から青年について語られるので、時系列や青年の旅の軌跡が断片的になってしまいます。

著者の経験について語る場面や青年に似た人物たちの紹介は青年について理解を深めるのに役立つと思いますが、青年の旅と直接関係のないそれらの話は集中力を奪い、本来のストーリーに入りにくくなります。

“ナオ”
“ナオ”

正直蛇足かな、なんて思っちゃいました。

内容を理解しやすい映画の方がこの作品にのめり込めるんじゃないかな。

この作品をより楽しみたいなら、まずは映画を見てストーリーの流れをつかんで、それから原作を読んで内容の理解を深めるのがおすすめです。

どちらか一方だけだと、感想は全然違うものになる恐れがあります。

映画だけだと、「旅に出たい!」とか「彼のような生き方に憧れる!」って感想で旅に出たくなる良い作品って印象になるけど
原作だけだと、「なんか旅の流れよくわからんな」とか「旅の話じゃなくて回想とか取材の話ばっか」みたいな、あまりプラスではない感想が出てきそうな予感。

映画と原作、どちらも見てみるのがいいですよ。

まとめ

『荒野へ』のレビューは

です。

良いところ

  • 映画では伝わらない青年についてが描かれている。

悪いところ

  • 青年の旅とは直接関わりのない話が蛇足。
  • 断片的に語られる青年の旅は全容を理解しにくい。

映画と原作どちらも見て、若さってやっぱりすごく魅力的だなって思いました。

エネルギーがあって未完成で、どんなものにもなれそうな感覚があって。

いつまでもそんな感覚を忘れないでいたいなと思う今日この頃なのでした。

繰り返しになりますが、原作と映画を合わせた方がこの作品をより楽しめます。

ぜひ両方を見てくださいね。

今回紹介した本はこちらです。